こんにちはMogBeeの管理人②です。
沖縄で妻、息子(長男0歳)と生活しているウチナームーク(うちなんちゅの婿)です。
最近は人事権を持って面接官として応募者の対応することが多くなりました。
6/15(木)の日経産業新聞に「転職選びに役立つ人的資本情報」という記事がありました。
良いこと書いているなぁと感じたので、税理士業界に転職するという仮定でコメントをしたいと思います。
記事では開示が推奨される人的資本情報として7つ挙げられていました。
1.育成(研修時間や費用など)
2.従業員エンゲージメント(会社への帰属意識)
3.流動性(離職率、定着率、人材確保・定着の取り組み)
4.ダイバーシティー(属性別の従業員・経営層の比率、育児休業後等の後の復帰率・定着率など)
5.健康・安全(労働災害の発生件数など)
6.労働慣行(差別事例の件数・対応措置など)
7.コンプライアンス
昨日の続きで4.からコメントします!
4.ダイバーシティーについて
実は3.と同様でスタッフの年齢や性別を確認することで、ある程度その事務所の状況が掴めます。現在働いているスタッフに質問できる時間を設けてもらいましょう。
経営層の比率については、ファミリーカンパニー要素の強い税理士業界としては要チェックです。そもそも税理士業界は一匹狼の人が多く、組織化が苦手な印象です。組織構造もピラミッド式ではなく鍋蓋式が多いようです。鍋蓋式とは、学校組織を思い出してください。学校組織は校長と教頭が役職でいらっしゃって、あとは担任の先生というフラットな構造です。自分の受け持つ生徒(顧客)がいて、隣のクラスのことはよくわからない。自分の生徒(顧客)への接し方は自分が決めるという関係は税理士事務所でも散見されると思います。経営層の比率に話を戻しますと、自分が出世できるのかをよく確認したほうが良いです。税理士事務所の中には、その組織に一生所属していても校長、教頭に慣れない組織体がゴロゴロあります。その点をしっかり認識したうえで入社されるべきです。
5.健康・安全について
危険を伴う仕事はほとんどないです。外出時における車の運転ぐらいでしょうか?そんな中、税理士事務所の転職で気にしなければならない点は、労働基準法が守られているのか否かです。とくに確定申告時期などの繁忙期はどれくらいの残業量なのか、休日はちゃんとあるのかについては事前に確認すべきです。加えて残業制度についてもしっかり確認しましょう。みなし残業制度に泣いている人を何度も見かけています。大企業では労務に関わる法律や組合上の取り決めがきっちり守られるのが当たり前です。そのため大企業のスタッフは、ルール順守が当たり前と思っていて、ありがたみを感じていない人も多くいます。しかし中小企業では、それは当たり前ではないのです。自分の身は自分で守らなければいけません。労務に関わる知識をしっかり養っておけば、現状において何が正しくて何が間違っているのかを判断することができるようになるので、快適に働くことにつながると思いますよ。
6.労働慣行について
女性だから、お茶出しをしなければいけない雰囲気。女性だから、トイレ掃除をしなければいけない雰囲気みたいな、昭和気質の税理士事務所はまだ残っていると思います。本来は、当番制や職務として、それらの業務を整理したいものです。「事務所の掃除や、受付はどうやって回していらっしゃるのですか?」と質問して良いと思います。このような事項を把握しておかないで入社すると、嫌な思いをすることがありますよ。
7.コンプライアンス
税理士事務所でのコンプライアンスと問われて思い出すことはいったい何でしょうか?
◆ 労働基準法に抵触していないか。→5.で書いた通りです。
◆ 税理士法に抵触していないか。→これはむしろ、自分たちの周りの業界が気にすべきこと。。。ということは、われわれ税理士は。自身の業務が他士業の独占業務に抵触していないかについて、注意すべきということですね。
◆ 情報管理を徹底しているか。→これは最近特に注意したい点です。「スタッフの情報漏洩防止として何か対策されていますか?」これを聞きたいところですが、転職時に直球ではなかなか聞きにくいです。。。テレワークやフレックス制度の有無や、会社貸与品(PCや携帯)の話に絡めて質問してみるのが良いと思います。
今回、紹介しました人的資本情報の7項目は本当に良いフレームワークだなと感じました。面接時にはぜひ、この7つの切り口でこちらからの質問事項を整理してみてください!!
MogBeeは沖縄県那覇市を拠点に、エグゼクティブコーチング、キャリアアドバイス、サービス業の品質チェックを得意としています。沖縄の衣・食・住に加えて、これまで旅した海外・日本全国の情報や、リスキリング、キャリア、教育、子育て、お金の話を発信していきます。
自分を大切に 管理人②より